【レポ】自閉っ子が全身麻酔で虫歯治療をしました(発達障害/自閉症)

こんにちは!うめです。
自閉っ子4歳のミスケと0歳のたすけを育てています。
今回は最近ミスケに起こった大きなエピソードをお話しします。

この記事では、自閉っ子ミスケが全身麻酔で虫歯治療をした経緯や治療内容、治療後の様子についてお話しします。
歯医者を怖がっているお子さんをお持ちで『虫歯ができたらどうしよう!』と心配されている方、
『全身麻酔での虫歯治療を勧められてどうしよう!』を心配されている方にとってお役に立てるかなと思います。
虫歯治療で全身麻酔を使うことはあまりないと思います。
もし同じ立場の方がいらっしゃれば共感いただけますし、
同じ立場じゃなくても一つの知識としてお役立ちできるかなと思います。
目次

虫歯治療までの道のり

虫歯の発見~小児歯科のお手上げ

これは2年程前のこと…
家で歯磨きをしているとミスケの下の奥歯に黒い斑点が…!!
これはヤバい!!と思い最寄りの小児歯科へ行き受診させました。

通っている保育園での歯科検診ではいつもギャン泣きなミスケ。
病院嫌いではありますが、特に歯医者が大嫌い。
※病院嫌いの程度はおもちゃの聴診器を見ても逃げ出す感じです(笑)

予想通り、小児歯科でもギャン泣きして診察どころではありませんでした。
歯科衛生士さんも完全にお手上げ状態…

「お子さん(長男くん)が口を開けられない以上、治療するとなると大学病院などで全身麻酔で治療を受けてもらうことになります」と言われてしまいました。

一方、歯医者さんは「この状態だったら永久歯に生え変わるまで生活習慣で治療しなくても耐えられる!50年前だったらこんなことで歯医者に来るなって感じだったよ!ガハハ!」
ここでどちらにせよこの病院で治療できないこと、まだ大丈夫そうということがわかり、
いつの間にか足が遠のき…(なんで)

うめ
今思うと、小児歯科に定期的に通っとけばよかった・・・

ついに悪化…障害者歯科へ駆け込み

家で歯磨きをしているときにあることに気づきました…

ミスケの奥歯が欠けているぅーー!!!

いきなりミスケが歯を痛がり始めた!!!

前に小児歯科で『全身麻酔』というワードは覚えていました。
全身麻酔で虫歯治療をしてくれる病院を探しましたが、
障害児も受け入れてくれる一般の歯医者はどこも混んでいて2~3カ月待ち…

YouTubeで障害者歯科の紹介を見て、
障害者歯科へ電話してみたところ、すぐに診察してくれるとのことで障害者歯科へ駆け込みました。

障害者歯科での診察

障害者歯科での診察結果

診察時ももちろんギャン泣きのミスケ。
ミスケを3人がかりで押さえて虫歯の状況を診てもらいました。
治療後、虫歯の状況と今後の治療方針について説明を受けました。

ミスケの虫歯の状況

〇虫歯は4本(一番奥にある奥歯すべて)
〇特に下の奥歯はかなり進行しており、神経を抜くもしくは抜歯の可能性あり

今後の治療方針

〇全身麻酔を使って虫歯の治療を実施(2~3回で完了)
※具体的な処置については全身麻酔をしてから虫歯の状況を見て治療を実施後日、麻酔科の先生から全身麻酔についての説明を受けました。

全身麻酔で説明された内容(覚えている範囲ですが)

〇全身麻酔処置の前に飲み薬でぼーっとさせて処置室のベッドに連れて行き全身麻酔処置を実施
〇全身麻酔をかけるので当日の処置前後の記憶はほぼ無くなる
(歯医者には行ったけど気が付いたら帰ってきてたという感じらしい)
〇全身麻酔の副作用として麻酔が切れるタイミングで寒気が出てくる可能性がある
〇確率は低いが重大な副作用がでる可能性があること
上記の内容を主に説明を聞き、書類にサインをしました。

全身麻酔での虫歯治療したミスケの様子

治療は結果からお伝えすると以下の治療を受けました。
-全身麻酔での虫歯治療は2回で完了
-下奥歯2本は神経を抜き銀歯へ
-上奥歯2本は虫歯部分をけずり詰める

【全身麻酔1回目】

歯医者には嫌がりながらも行けたミスケ。

ぼーっとさせる飲み薬の服用、処置室へ

 ジュースに混ぜてくれたのであまり嫌がらずに飲んでくれました。
 15分くらい経過するとぼーっとし始めたミスケ。
 処置室に運ばれていきましたが、治療されることは認識できたようでギャン泣き…
 私は処置室に入れないので看護師さんに抱えられて処置室に入っていきました。

全身麻酔、治療へ

 ギャン泣きしているミスケは数名に押さえられて
 麻酔マスクをつけられていました。
 ものすごい力で嫌がっていましたが、3分ほどで力をなくして眠っていきました。
 1時間半ほどで処置は終わりました。

うめ
押さえられている姿、意識を失っていく姿を見て涙が出ました。。

絶対にもう虫歯を作らせないと心に誓いました

●治療後

処置室から戻ってきて麻酔が切れるまでの間、

長男くんはなんと大暴れ!!!!

全身麻酔前に服用した飲み薬の影響のようで
おそらく長男くんの奥底にある恐怖の感情がむき出しになっているようでした。
加えて麻酔の影響で体が思うように動かないことに対して混乱しているようでした。
私が全力でも抑えきれないほどの強い力で1時間ほど暴れていました。
1時間ほど経つと我に戻ったようで通常の長男くんに戻っていました。

 

今まで見たことのない長男くんの様子に驚き、
こんなに恐怖をいだいていたんだと実感し長男くんの頑張りを感じました

 

【全身麻酔2回目】

歯医者には嫌がりながらも行けた長男くん。
治療1回目の長男くんの様子を見て、今回は飲み薬は服用しませんでした。

●全身麻酔、治療へ

今回もギャン泣きしている長男くんは数名に押さえられながら麻酔マスクをつけられてました
今回もその後1時間半ほどで治療をしていただきました。

うめ
全身麻酔の処置をされる姿を見るのは何度見ても辛いものでした

治療後

今回は飲み薬を服用しなかったからか、
暴れることなく全身麻酔が切れるまでの時間を過ごすことができました。

治療にかかった費用

気になる方もいらっしゃるかと思います。
私の住んでいる地域は医療費が無償なので
全身麻酔で虫歯治療に費用は一切かかりませんでした。

全身麻酔の虫歯治療を終えて

現在は定期的に病院に行き、口を開けて診察が受けられる練習をしています。
今は診察台に乗れないので待合室で歯磨き&虫歯チェックをしてもらっています。
私の感想としては2つです。
①虫歯は作らせない、絶対。
元々虫歯がなければこういう経験をさせずに済んだ話です。
チョコ・グミは基本食べさせない、食べさせたら即歯磨き。
今はこれを徹底しています。
また、早期治療につなげる&親のモチベーションを維持するために
定期的に歯医者に通院するのは必要だなと思いました。

 

②全身麻酔をしてもらえてよかった
本当は全身麻酔をさせたくないというは大前提の話ですが。
虫歯がかなり進行している状況&長男くんが大の病院嫌いである状況を考慮すると
意識のある状態で治療するのはかなり難しい。
仮に処置ができたとしても今後長男くんのトラウマになる可能性があると思っていました。
これから長い人生でちゃんと歯医者に行けるようになるために、
今は全身麻酔で少ない回数で眠っている間に処置をしてもらうことが
今の長男くんに合っているのかなと思いました。

 

私の住んでいるエリアでは、
全身麻酔での虫歯の治療を受けるとなると長い期間待たないといけませんでした。
今回、長男くんは奥歯が欠けて本人がかなり痛がっていたことと
たまたま直近でキャンセルが出たので割と早めに処置を受けられました。
(でも初診から1ヶ月程度かかりました)

今回は以上です。
もし全身麻酔での虫歯治療をご検討の方は
早急に歯医者に連絡、診察を受けられることをおすすめいたします!!!
そして子供みんなが虫歯にならないことを願っています。。。

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