先日の記事で、自閉っ子ミスケが転園活動がうまくいかないことについて
お話しいたしました。
結論、発達ゆっくりさん(サポートが必要な子)は転園が激ムズでした。
- 発達障害と診断されて、今から保活したい!どうしたらいいの?
- 発達障害の有無で保育園に入りにくいの?
- 今の保育園から転園したいけど発達障害の子を受け入れてくれるところ見つかるかな?
- 夫(もしくは自分)が転勤族なんだけど今後転園が必要になるかもしれないけど大丈夫そ?
上記のような悩みをお持ちの方いらっしゃるんじゃないかなと思います。
今回の記事では、自閉っ子ミスケの転園活動を経験して、
なぜ発達ゆっくりさんの保活(入園・転園活動)が難しいのかの理由をお話ししていきます。
また、保活を始めるにあたって親の考えておくべきポイントについてもお話ししていきます。
わが家の保育園転園体験記については前回の記事でお話ししております。
保育園の入園・転園について悩んでいる方のお役に立てるかと思いますので是非ご一読ください。
わが家の保育園転園活動激ムズ体験記を読みたい方はこちらの記事をご一読ください
【ワーママ必見】自閉っ子ミスケの転園活動体験記(保育園/自閉症)
発達ゆっくりさんの保育園入園は難しい
今は定型発達の子(障害のない子)でも保育園に入れることが難しい昨今。
発達ゆっくりさん(=個別にサポートが必要な子)はさらに入園は難しいです。
子供の特性(集団生活になじめるかどうか)や住んでいるエリアによって変わってきます。
ただ、入園が難しいことはあらかじめ頭に入れておきましょう。
スムーズに入園できたらラッキー!と思っておいた方がいいと思います。
発達ゆっくりさんが入園できにくい理由3つ
障害児保育で有名な保育園ははだいたい空きがない
障害児保育やインクルーシブ保育に力を入れている保育園は
先生が発達ゆっくりさんのサポートに慣れていることが多いです。
障害児保育に理解のある保育園に入れたいと思うのが親心。
ただ、そういうところはたいてい人気で空きがありません。
そのような園はサポートが必要な子だけでなく
定型発達の子にとっても良い園であることが多く、人気なのです。
加配の先生がつけられない
電話で保育園へ問い合わせた際や保育園へ見学に行った際に
かならず保育園から「加配は必要ですか?」ときかれます。
子供の様子を話し、加配が必要だと保育園が判断した場合、
「今のうちの保育の状況からすると加配の先生がつけられませんので入園は難しいかもしれません」
と言われることがあります。
保育の環境を先生と話して、加配の先生がいなくてもなんとか大丈夫そうと感じたら
その園で加配の先生なしで進めるのもアリかもしれません。
加配の先生はいるけど手に負えない
わが家がこれでした(笑)
加配の先生の配置の基準として
園児3名に対して先生が1名つく
という考え方である場合が多いです。
教室から脱走したり他害をしたりする子はとにかく手がかかります。
どの子も安全に過ごせるためには、その子をずっと見ておく必要があります。
園児3名対先生1名の配置であっても、
その子にべったりついておかないといけないので他の2名の子にサポートすることができない。
ということで保育園が受け入れられないと判断されます。
発達障害っ子の保活にあたって親が考えておくべきポイント2つ
わが子が保育園で生活するにあたってサポート(加配)が必要かどうかを考えておく
発達ゆっくりさんが全て入園が難しいというわけではありません。
入園の難易度を決めるのは
加配の先生が必要かどうか
これに尽きます。
- 生活周りが年齢相応の自立ができているか
- 集団生活が年齢相応でなじめているか(癇癪やパニックの有無)
- 他害・自傷の有無
- 親が必要と考えているか など
以上は例ですが、子供の特性や現在の様子によって加配の先生が必要かどうかが変わってきます。
もちろん、家での子供の様子と保育園という集団の中に入った時の子供の様子は結構違う場合があります。
意外となじめてるってこともありますし、逆に家ではこのくらいでは癇癪起こさないのに…ということもあります。
ただ、今の子供の特性や様子を見て、加配の先生が必要かどうかをあらかじめ考えておくと
保育園へ見学に行った際にスムーズに先生と話しができると思います。
保育園入園できなかったときはどうするかを考えておく
最悪な状況を想定しておきましょう。
エリアによってはどこにも入れなかったということは普通にあります。
どこにも入れなかった場合は、どういう選択肢があるのか
家族としてどのうような対応をするのかを考えておきましょう。
かあさんが提案したいのは
児童発達支援の日中利用です。
児童発達支援の日中利用を選択肢のひとつとして考えてみる
児童発達支援の日中利用も選択肢に入れてはいかがでしょうか。
児童発達支援とは主に障害のある未就学児が通うことのできる通所サービスです。
※各種の手帳がなくても受給者証があれば利用することができます。
児童発達支援は1日10名までという利用人数に制限があるので
集団が苦手なお子さんにとってはゆったりと過ごしやすい場所になると思います。
実際ミスケは時期に応じて利用時間帯は違いますが、いつも利用しています。
通常時:午後から
春・夏・冬休み期間:日中(朝から)
ただ、児童発達支援は保育園に比べると利用時間が短いことが多いです。
9:30~16:00など日中でも預かってくれる時間が短い
また3歳以降になると12:00~になるなど年齢によってあずかってくれる時間帯が短くなる など…
また、施設によっては定期的な親子(母子)通園が必要になるところもありますので、
各家庭の生活にあった施設を選んでいただければいいと思います。
保育園が厳しい場合は児童発達支援に通うことも選択肢に入れておくと
気持ち的にも安心できるかと思います。
児童発達支援に通園しながら
条件にあった保育園を探すというのも手かと思います。
夫婦で最大どこまで時間的融通がきくのかを会社に確認・共有しておくことも必要
保活をするにあたって最初にすることかもしれませんが、
保育園に入れない可能性が高くなったときは必ず必要です。
児童発達支援を利用する場合、預かってくれる時間が保育園よりも短い園が多いです。
そのため、親がお互いに仕事の時間を最大でどこまで融通できるのかを会社に確認のうえ共有しておきましょう。
発達障害の育児は総力戦だと思っています。
親はもちろん、祖父母や公共サービス、時には会社にも協力を得ながらこの緊急事態を乗り切りましょう!!
わが家自閉っ子ミスケの場合
どの保育園も『加配の先生が必要』と判断されていました
うちの場合は、親としては加配の先生を希望していませんでした。
ただ、ミスケの特性として
- 圧倒的に集団生活が苦手
- 先生やクラスのお友達を叩くなどの他害
- 嫌なことがあると教室から脱走する
といった集団生活の環境にミスケを置くことで著しく先生の手をかけてしまうので
「うちとしては加配の先生は希望していませんが、おそらく保育園側として必要と感じられると思います」
保育園へ見学の際に園長先生へお伝えしていました。
保育園の転園活動の際にはあらかじめ家族で話し合いました
前回の記事でもお話いたしましたが、
転園活動をするにあたっての作戦会議を夫としました。
わが家の場合は、市内の引っ越しでなんとか通える距離だったので、
希望の保育園に決まらなかったら、今の保育園に継続して通わせようと話していました。
さいごに
今回は発達ゆっくりさんの保活事情についてお話ししていきました。
発達ゆっくりさんを保育園に入れることは結構ハードルが高いです。
『発達障害ってわかる前に保育園に入れとけばよかった…!』と考える方もいらっしゃると思います。
ただ、診断がおりる前から保育園に通っていた子が退園に迫られる例はかなり多いです
ミスケが通っているデイサービスのお友達は数名退園した話を聞きました。
ですので、後悔する必要はまったくありません。
今のお子さんの特性や様子を見ながら、理解のある良い保育園を探しましょう!
応援しています!!!
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